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サンゴの海は何度潜っても感動するのだ。
ハワイ・オアフ島の
ハナウマ湾にて。
2006.4月撮







告白するが、ぼくはカツオ中毒である。つまり、カツオがないと生きていけない体になってしまったのである。ぼくは猫ではないのでここで言うところのカツオとはかつお節のことではなく、もちろんタタキや刺身のことである。

もともとカツオは大好物で、たとえばスーパーへ焼肉の食材を買いに行ったとしても、一度「カツオ」を見た途端、胸はドキドキ、鼻息フガフガ、涎もダラダラとなり、夕食のメニューも忘れ、ササッとカゴにいれてしまうぐらいであった。ただ、自分がアル中のように、カツ中になってしまうとは思ってもみなかった。

考えてみると、去年の夏に暴飲暴食でお腹が出てきたので、それを引っ込めようと秋から始めた夜のサンポがいけなかった。これはいまでも続いているのだが、仕事が終わってから、サンポに出るのである。小一時間くらいだろうか。

ある日のこと、帰り際に、ビールの買い置きがなかったことに気がつき、あるスーパーに立ち寄った。そこで、目にしたのがカツオのたたき。しかも、半額シールつき。400円のところ200円で食べることが出来るのだから、まあ晩ご飯一品増えてもいいよな、とかなんとか独り言をいいながら、カゴへ入れた。それがいけなかった。

しかも季節は秋だったので、戻りガツオのうまい時期だった。これもいけなかった。

家に戻り、風呂に入り、よく冷えた缶ビールをプシュッ。それを冷凍庫でギンギンに冷やしたジョッキにトクトク注ぐ。クリーミーな泡がこんもり。いざいかん。ウグウグウグウグ。目の前にはカツオ・・・とあとは至福の時間へ突入。

次の日もまた次の日も、サンポをしてはスーパーに立ち寄りカツオ。食べ方もいろいろである。ポン酢で食べたりカルパッチョ風にしたり。「よくもまあ、毎日カツオばっかり食べれるわね」と妻はあきれている。自分でも「今日はやめておこう、本来の夕食メニューを食べておこう」と思っていても、夜になってサンポに出ると、またもやスーパーに吸い寄せられ、気がついたらカゴの中にはカツオが入っている。完全にカツ中である。更生施設にでも入らないとやはりだめなのか。

しかし、こうして毎日カツオを食べていてうれしいこともある。それは、ずーっと高かった血圧が少し下がったことである。カツオに含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)のおかげで血流が良くなったとぼくは確信している。

そして、好きなものを食べると気分も楽しくなり、副交感神経が働くのだろう。もちろん、「サンポ」の効果もあるだろう。こう考えてみると「カツオ中毒」よりも「カツオ健康法」にタイトル変更しないといけないなあ。
さて、今夜もカツオとビールでストレス発散、といこう!