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ハワイのビーチは
とても美しく、
子供たちも大喜び
だったのである。
あー、また行きたいなあ。
オアフ島カイルアビーチにて
2005.3月撮




いよいよそのときがやって来た。読書の秋、芸術の秋、行楽の秋、スポーツの秋。何か忘れてませんか?実りの秋、収穫の秋、そうです、食欲の秋です。

食べ物もうまいと、当然酒もうまい。そして、酒のあてには何がいいか迷ってしまう。戻り鰹ははずせない。きのこづくしもいいなあ。もちろん、新米もうまいし、野菜もうまい。ただ、今年のような酷暑、そして、年々進む温暖化により、畑からも海からも収穫は減るいっぽう。将来、食べるものなくなりますよ。

先日、テレビを観ていたら、北海道のカボチャ畑が出ていたのだが、そこで作られているカボチャはなんと食べられないカボチャで観賞用なのだそうだ。ハロウィーンにむけて農家は大忙し!とかなんとかいってみなさん喜んでいた。

これって、変じゃないですか?日本の食料自給率(その国の食料消費がどの程度自国でまかなえているかを示す)は先進国では最低の水準なんですよ。それでなくても、前述のように収穫は落ち込んでいるんですよ。

現在日本の食料自給率は39%。なんと61%を輸入に頼よっているのです。人口約1億3000万人としたら約7800万人分足らないのです。ちなみに他の先進国はどうかというと、韓国49%、スイス54%、イギリス74%、ドイツ91%、アメリカ119%、フランス130%、オーストラリアにいたっては327%である。

これほど、他国に依存していたらそりゃあ、わが国は外国に対しても強く出れませんよ。先月の尖閣諸島(せんかくしょとう)問題でも、中国に食料をはじめ、鉱物資源など頼りきっているので、相手のいうがまま。仕方ないですよ。野党も「弱腰外交」とかなんとかいっているくらいなら、自給率を上げる努力をしろ!

話は変わるが、近年、B級ご当地グルメが地方を活性化しているらしい。ラーメン、うどん、焼きそば、ギョウザなど「ご当地○○」により、つぶれかかっていたお店に人が集まり復活したり、町や村全体が活気を取り戻している。

ここで大事なのはあくまで「B級」であり、「大衆食」でないといけない。みんなが気軽に食べることができないといけないわけだ。ぼくが7月に福井県で食べた「ソースカツ丼」もそのひとつで、長さ10cm、幅6cmくらいのカツが3枚(トンカツ2枚、チキンカツ1枚)がのっかっていて、全体に甘めのソースがかかっている。そのカツは食べやすいように切り分けられもせず、まさに「無造作」に「どうだ!」という感じでどんぶり飯の上に3枚ともはみ出るように鎮座しているのである。

この場合、決して味を求めてはいけない。「おー」という感動、感嘆があればよい。「これは、なかなか」というB級及び大衆であるがゆえの納得、安心があればよい。そして、これが一番大事なのだが、使われている素材が国内のものであること、出来ればそこの土地で獲れたものを使っていること。まさに「地産地消」をすることにより、地方は活性し、日本の農業や漁業にも大きな市場が開けることになる。

食品の安全性が脚光を浴びれば、さらに食料自給率も上がり、日本の未来も明るくなるのである。みなさんもこの秋は、地産地消を心がけませんか。

ところで、これはほんとうに余談で、前回のコクア通信のひとくちばなし「龍馬ブーム」に関連するのだが、東京で役者をやっているぼくの友達が7月25日放送のNHKの「龍馬伝」に出演したというのをご紹介したのを憶えていらっしゃいますでしょうか?その友達からまた連絡がはいった。あの麻雀シーンがとても良かったらしく、またNHKからお声がかかり10月31日放送分(第44回英国水夫殺人事件)にも出演依頼があったみたいである。またまた、麻雀のシーンだったみたいで、息詰まる撮影が期待される。よければ、みなさん、ご覧ください。