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ナイアガラの大瀑布。
カナダ側から撮ったもの。
遊覧船に乗って滝のすぐ近くまで行ったが、スリル満点であった。
1993.10月撮

昨年の4月、ぼくはこのスロージョギングを知り、そして始めてから1年がたった。当時、サンポやウォーキングを長年続けていたが、そろそろ物足りなさを感じていた。歩くだけではあまり筋肉もつかないし、お腹も引っ込まないし・・・と悩んでいた。その時、テレビで知ったのがこのスロージョギングだった。

ゆっくり走ることにより長い間運動することができ、足の筋力も鍛えられ、持久力もつくわけである。NHKの「ためしてガッテン」では動脈硬化の予防にとてもよいといっていた。ただ、超スローなので、後ろからどんどん抜かされていく。早歩きの人にも抜かされ、少しは悔しい思いもするがそれも我慢我慢。ほぼ毎晩3~4キロ、調子が良ければ5~6キロ走ることにしている。

さてここに、五木寛之の小説『親鸞』につぎのような1節があるので、ぼくの注釈をまじえて紹介します。

<歩くのも行(ぎょう)だ>と範宴(はんねん)は考えていた。
  (範宴というのは親鸞(しんらん)の若いときの名前です)

気持ちを集中してひたすら歩いていると、やがて空をとんでいるかのような感覚がおとずれてくることがある。
  (青い空を見上げながら、淀川の堤防を歩いていると、まさにこういう
感覚になる)
歩くのでもなく、走るのでもない。
  (おっと!これこそスロージョギングだ!)

足もとは見ない。はるかかなたの闇の一点をめざして、ただひたすらに駆けるのだ。
  (そうです。スロージョギングでも姿勢よく前方を見ながら走ります。スローなのでキョロキョロと風景を楽しみながらでもいい。ただ、夜の川べりは暗いので注意してください)

念仏を心にとなえながら、歩くことに没頭する。
  (ぼくは、帰宅後の風呂とビールとカツオを思い浮かべながら・・・)

どうです?親鸞もスロージョギングを推奨しています。ぜひ、みなさんもこの春挑戦してみてはいかがですか?
でも、最初からはりきらないように。5分くらいから始めてください。そして、徐々に長くしていきましょう。

必ず足腰が強くなります。お腹も背中もお尻の筋肉も締まります。腕を振るので、大胸筋も鍛えられます。持久力もつき心肺機能も発達します。しんどい日や、あきた時は走らなくてもいいんです。その日はのんびりお花でも愛でながらサンポの日にしましょう。さあ、ジョギングシューズやウォーキングシューズを履いて、今から出かけましょう!

ちなみに、1年続けた結果はというと、最初の半年で体重が2キロ減り、現在もそれを維持できています。もちろん、食事制限などしておりません。ただ、ビールの量が増えたせいか、お腹はなかなか引っ込みませんねえ。