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箕面の滝。
紅葉シーズンは蟻の行列だったらしいが、
大晦日は
人も少なく
気持ちよいハイキングができたのである。
2013.12月撮



この時期、誰しも同じことで悩んでいる。見たくもない。触れたくもない。でも、事実だからしかたがない。

そうです。年末年始、暴飲暴食で膨れ上がってしまったお腹です。今、そこにある危機。今、そこにあるお腹。

若い人ならそれほどあわてることはない。なぜなら、生活さえ普通に戻せば、新陳代謝が激しい彼らは脂肪が燃焼されやすく、やがてもとの体に戻る。しかし、中年以上になるとそうはいかない。日課にしていたスロージョギングをこの冬はさぼってしまったせいもあり、特に、今年のお腹はスゴイ。秋まではくことができていたズボンが苦しい。前かがみが苦しい。お風呂場の鏡が見苦しい。

でも、苦しい、苦しいでは済まされない。ただちに、最低でも昨年のお腹には戻したい。さて、どうするか?

普段、「運動をしましょう」と皆さんに行っている手前、ほんとに申し訳ないですが、いきなり、腹筋運動なんてしんどくてできない。増えた体重で昔手術したヒザが痛くてジョギングもする気がしない。さあ、どうする。

やはり、歩こう。ここは、原点に戻って散歩しよう。みなさんの中でも今そこにあるお腹が気になる方は是非歩きましょう。ウォーキングなどとだいそれたことではなく、サンポでいいんです。明日から、いえ、今日から暖かい服装で、軽い気持ちで外へ出ましょう。

ここでみなさん、「散歩」の語源をご存知ですか? 以前にもコクア通信でかきましたが、昔、中国で当時「五石散(ごせきさん)」という今でいう麻薬・ドラッグみたいなものが流行っていた。

5種類の石(鉱物)から作られたものらしい。「散」は「龍角散」や「太田胃散」の「散」と同じで「こなぐすり」という意味。この「五石散」を飲むとハイテンションになり、この状態を「散発(さんぱつ)」と呼んだ。

もし、この「散発」が起こらず、体内にクスリがこもったままだと死ぬらしい。従って、このクスリを飲んだら、そうならないように歩き回らねばならなかったわけだ。ということで、五石散を飲んで歩き回る光景から、「散歩」という言葉ができたのです。

さて、最後に、まったく関係ない話題をひとつ。お芝居の話です。

2月8日から3月2日まで東京渋谷のシアターコクーンで「もっと泣いてよフラッパー」が上演されます。これは、ぼくが昔所属していた劇団、オンシアター自由劇場(今は存在しません)のヒット作「上海バンスキング」とともに何回か再演されてきましたが、これも人気作品で22年ぶりに登場します。

今回はキャストやスタッフががらりと替わったみたいです。演出はもちろん座長だった串田和美(くしだかずよし)さん。以前、吉田日出子(よしだひでこ)さんがつとめていたヒロイン役は今回は松たか子さんがつとめる。キャストが替わったとはいえ、自由劇場の大森博史さん、真那胡敬二さんなどの先輩や後輩、そして、同期生だった友人も(10期生)もでている。ただ、大谷亮介さん、小日向文世さん、斉藤暁さん、余貴美子さんなどの5期生はでていない。

3月14~16日は大阪のシアターBRAVAでも公演するらしい。友人も来ることだし、楽屋でも訪ねて、久しぶりに串田さんたちにもご挨拶しにいこうかなあ。