DSCN1271なーんだ鍋じゃないのか?とお思いでしょう。そうです、今回はシンプルに焼き魚です。ただ、このホッケ、そんじょそこらのホッケではありません。スーパーなどで買ったものではありません。




実は、先月、高2の娘が修学旅行で北海道に行った際、漁師体験というのをさせてもらったらしい。 

実際に海で漁船に乗船したり、漁港で魚貝の加工をしたようだ。貝はホタテ。その場で殻つきのまま焼いて食べさせていただいたようで、実にうらやましい。

そして、魚はホッケ。自分で捌いたぶんは真空パックでお持ち帰り。というわけで、今回のホッケは文字通り産地直送の特別なものなのです。

DSCN1279ホッケ・・・漢字では「𩸽」と書く。魚へんに花というのは、「魚と貝の辞典」によると、「海の表層に群れる幼魚が美しい青緑色をしていて花のようだから」「産卵期のオスがコバルト色になり鮮やかな唐草文様がみられるから」ということだ。

ホッケはブリと同じく、成長により呼び方が変わる。
稚魚期から若魚期はコバルト色で「アオボッケ」。1歳までは「ロウソクボッケ」。その後、春にエサを求めて沿岸部にくるのは「ハルボッケ」。そして、成魚になり岩礁付近に定着すると「ネボッケ」と呼ぶ。

さて、前から疑問に思っていたのだが、ホッケはなぜ「ホッケ」というのか?いろいろと調べてみた。

一つは、昔、蝦夷地開拓時代、法華経(ほけきょう)を説いたお坊さんがこの魚の旨さを広めたため、「ホッケ」と呼ぶようになったといわれている。

もう一つは、生息地が北海道などの冷たい海で、つまり、北方の魚である。そして、「北方」は「ホッケ」とも読むらしい。なるほどなあ。
さあ、寒い夜はホッケを肴に熱燗で温まりましょう。

ホッケの干物は居酒屋の定番メニュー。普通、スーパーに売られているホッケも干物がほとんど。でも、これは‘生’のホッケです。焼く前に塩をふりました。見た目悪いが・・

娘  「自分で捌いたもんはやっぱりおいしいなあ~」

ぼく 「準備も焼くのも自分でしろ!」

妻  「私は食べるだけ~」