「ごちそう」は日常よく使われる言葉である。豪華な料理のことを「ごちそう」というし、もちろん、食事が終わったら「ごちそうさま」というし、ひとにおごってもらったときも、「ごちそうさん」という。お相撲さんは「ごっつあんです」という。

でも、この言葉はどこからきたか知ってましたあー?ぼくも、先日、ある本を読んでいて恥ずかしながら始めて知ったのです。

これによると、「馳走」ということばは、本来、馬に鞭打って馳(か)けさせることとして使われていたが、武士がこのことばをつかううちに意味が変化した、ということである。

たとえば、戦(いくさ)が起こった場合、「我が方は、一族郎党を従えてすぐさま殿のもとに馳走つかまつります」などということができる。あるいは、「このたびの馳走、ありがたきに思う」などとつかう。前述の「萌え」じゃないけど、日本語ってどんどん変わっていくんですねえ。