日本地図の中国地方を見てみると広島県はかなり広い。調べてみると、それもそのはず面積が8479.03K㎡で47都道府県中で堂々の11位。1位はダントツの83456.38K㎡の北海道。さすが桁が違う。2位は岩手の15278.85K㎡など上位は東北など東日本勢が占めている。10位にかろうじて鹿児島がはいり、西日本のメンツを保っている。そのなかで、広島が11位なんて大健闘である。ちなみに大阪は1897.72K㎡で下から2番目である。ヒジョーにセマクルシイはずである。

さて、広島の由来だが戦国時代(織田信長時代)に中国地方のほとんど(山口県から兵庫県の西部まで)を治めていたのが毛利氏なのだが、この毛利氏の祖、大江広元の「広」と家臣の福島元長の「島」をあわせて「広島」になったという説が一般的である。

広島は大きく4つに分けられる。まず、備北地域(北東部)は山間部なのでこの時期スキーなどの観光客で賑わう。次に備後地域(南東部)は瀬戸内海に面しており、風光明媚なところである。特筆すべきは鞆の浦(とものうら)というところなのだが、アニメ映画監督の宮崎駿(みやざきはやお)がこの地を気に入り、2ヶ月間一軒家を借りきり滞在し、自炊生活をしながら、映画「崖の上のポニョ」の構想を練ったということらしい。大晦日の紅白で大橋のぞみちゃんと「♪ポーニョポーニョ」といっしょに歌うことにしよう。

次に、尾道(おのみち)というところから西瀬戸自動車道というのがはしっている。簡単にいうと「しまなみ海道」であり、向島(むかいしま)、因島(いんのしま)、生口島(いくちじま)、大三島(おおみしま)、伯方島(はかたじま)、大島(おおしま)を経て、四国の愛媛県今治へとつながっている。

この道路の最大の特徴は歩行者及び自転車専用道路が併設されていることである。海上を自転車で渡れるとあってサイクリング好きには好評のようだ。生口島には「耕三寺(こうさんじ)」というお寺がある。ぼくは小学生のときに一度訪れており、記憶は定かではないがやたらと赤色が目立ったりとてもきらびやかなお寺だった。それもそのはず、日光の東照宮や宇治の平等院を模したということである。こちらでは「西の日光」という名で呼ばれていて、瀬戸内海の観光地のひとつとなっている。

そして、芸北地域(北西部)には三段峡という渓谷があり、落差30mの三段滝をメインに全長約12kmに及ぶ国内有数の大渓谷で、北東部の帝釈峡(たいしゃくきょう)と並び県の景勝地である。

最後に安芸地域(南西部)なのだが、ここには平和記念公園(資料館ではいろいろ考えさせられ、重くて暗い気持ちになった)や原爆ドームや広島城(別名鯉城。鯉は英語でカープ。広島が本社の自動車のマツダは以前の社名は東洋コルク。野球の広島東洋カープはここからきている。)や厳島神社の宮島などがあり、まあ県の中心地といえるだろう。

上の写真は宮島の厳島神社である。子供のころは「アキのミヤジマ」というのは秋の季節だけが素晴らしいのかなあと思っていたが、そうではなかった。2年前7月に行ったのだがとても良かった。潮が引くと海中だった鳥居まで歩けて、それはそれは楽しかった。島内には奈良公園のようにシカがたくさんいて、シカせんべいなどをやろうものならあっというまにそのへんのシカさんがみんな集まってきてオレにもワタシにもと鼻息荒くねだってくるのであった。

手持ちのせんべいがなくなり、これシカないんだよ~、といってもシカさんたちは許してくれず、突っつきまわされ、ペロペロなめられ、からだじゅうベトベトになり、あげくのはてはショルダーバッグのポケットに入れていた観光パンフレットを食べられてしまい、やっとのことでその場を逃げることができた。シカし、日ごろ人気のないオヤジとしてはシカさんたちに囲まれて、それはそれでうれしかった。あのマツゲの長い、くりっとした目で見つめられるとオジサンは胸キュンなのである。

さて、それでは、広島グルメである。
広島といえばまず牡蠣(カキ)でしょう(海のミルクといわれるほど栄養満点)。

広島菜(信州の野沢菜、九州の高菜とともに日本三大漬け菜のひとつ。葉も大きく、幅も広く、1株2~3キロと重い)。

広島風お好み焼き(具と生地を混ぜずに焼くのが特徴。ぼくはお好み村、といってもビルなのだが、たくさんある屋台のひとつで食べた。野菜が多くとれヘルシーである)。

尾道ラーメン(透き通った濃い醤油味のスープに豚の脂身のミンチをプカプカ浮かばせるのが特徴。平打ちの細麺使用で、具はメンマ・ネギ・チャーシュー)。

もみじ饅頭(県木のモミジの葉をかたどった、餡を包んだカステラ生地のお菓子。明治時代、伊藤博文が宮島のある茶屋でお茶を出した娘の手をとり、「このかわいい手を焼いて食べたらおいしかろう」といったことをヒントに作られたらしいが、まあ手がモミジのようなかわいさだったのだろうが、手を焼いて食べるなんてちょっとコワイ)。以上。

ということで、広島はええとこじゃけん、みんな、きんしゃい!