最近、我が家では生パスタにはまっている。おととし、神戸のパスタ屋で食べたのが最初。あまりのおいしさに親子3人がうなりましたね。昨年からは家でも作って食べている。といっても、別に麺を打っているわけではなく、市販の生パスタを利用しているわけである。従来の乾麺とどこが違うのかと聞かれると、モッチリ感があるような気がする。

さて、今回はクリーム系のソースなので使用するのはフェットチーネです。きしめんみたいな、あの平べったいやつです。このレシピ、どこに書いてあったわけでもなく、まったくぼくのオリジナルです。我ながら上出来だったのでご紹介します。

フライパンにオリーブオイルをやや多めにひき、にんにくのみじん切り(ひとかけ)を焦がさないように炒める。玉ねぎ(半個)の薄切りをいれ、さらに炒める。

シメジ(半パック)、ピーマン(2個)の細切り、ツナ1缶を汁ごといれてほぐしながら炒める。塩、こしょう(少々)を加え炒める。ツナに味がついているので塩加減はみてください。

だいたい火が通ったら、生クリーム(200cc)とマギーブイヨン1個を投入。ブクブクしてきたら、最後に塩少々と黒こしょう(あらびき)多めで調味する。茹であがった生パスタ3玉分をそのフライパンにいれ、ソースをからめる。仕上げに、乾燥バジルを振る。

器に取り分け、お好みで粉チーズやパセリのみじん切りをパラパラパラ。お待たせしました。生クリーム生パスタの完成です。生、そして生なので、おいしさ倍増。これに生ビールがあればスーパーゴールデンコースなのである。

ツナ缶・・・英語のツナtunaは「マグロ」という意味だが、マグロ属、カツオ属をまとめていうことが多い。ツナ缶といえば、「シーチキン」。だが、この「シーチキン」という名前は「はごろもフーズ社」が商標登録しているのでむやみやたらに使えない。

ツナ缶の値段が違うのは使っている原料の差。安い物はカツオ、高い物はキハダマグロ、その上はビンナガマグロを使っている。「シーチキンとろ」というのもあり、これにはビンナガマグロのトロ肉を使用しており最高級品である。

シメジ・・・普段我々が食べているシメジは、「ぶなしめじ」や「ひらたけ」という、本来のシメジ属とは違う別種のキノコである。シメジ属のキノコには、「ほんしめじ」や「はたけしめじ」があり、特に「ほんしめじ」は市場にほとんど出回らない貴重なもの。そのため、栽培が比較的簡単な「ぶなしめじ」や「ひらたけ」が主流となり、シメジやホンシメジといった商品名で扱われ始めた。

これらのキノコは、食物繊維が豊富で便秘解消に働き、コレステロールを下げ、高血圧や動脈硬化の予防にも良い。抗がん作用の成分も含まれている。グルタミン酸などのうまみ成分も多い。風味を逃がさないよう流水では洗わず、ハケや布巾などでよごれを落とせばよい。