材料4人分(大根300g、タラコ30g、油揚げ30g、酒大さじ2、出し汁(昆布だし)200cc

大根は1cm幅で厚さは薄く切る。タラコは皮に切れ目を入れ、スプーンで中身をこそげ取っておく。油揚げは熱湯に通して油ぬきをし、適当に食べやすいサイズに細切り。

鍋に出し汁と酒を加えて沸騰させる。大根を入れ、フタをして加熱する。大根に火が通り半透明になったら油揚げとタラコの半量を加えて混ぜる。全体にタラコが絡んでなじんだら、火を止めて残りのタラコを加えて、混ぜ合わせて出来上がり。

大根・・・アブラナ科の越年生植物。原産地は中央アジアともコーカサス地方ともパレスチナともいわれているが、わが国の起源については定説がない。「延喜式」には大根(おおね)と紹介されており、千年以上前から食されていた。日本の大根の最も著しい特徴は、世界で最も大きい品種だということである。

根にはアミラーゼというでんぷん分解酵素が多く含まれ、でんぷんの消化を促進し、胃酸過多や胃もたれや胸焼け、二日酔いに効果的です。

ビタミンCは皮に多く含まれ、皮には毛細血管を強くするビタミンPも含まれていて、脳卒中の予防にも有効。皮をむいて捨てるというのはもったいないですよ。

葉にはカロチン、ビタミンC、カルシウムなどが豊富です。芸の下手な役者を「大根役者」というが、これは大根は生食しても食中毒になることはない、すなわち当たるためしがないとの洒落からきたらしい。

タラコ・・・スケトウダラの卵巣部分を塩漬けしたもの。日本でいうタラ類はマダラ、スケトウダラ、コマイの3種類だそうですが、日本近海には90種類もいるそうです。

タラの平均寿命は13~14年といわれ長生きをする魚です。「たらふく食う」の語源のようにたいへんな大食漢です。

タラの身は血や肉になるタンパク質や丈夫な骨を作るカルシウムを含んでいますが、脂質は少ない。

タラの肝臓にはカゼ、結核、夜盲症の薬として珍重されてきた脂溶性ビタミンのビタミンA、Dを含む肝油の原料にもなっています。

タラコは老化防止に効果的なビタミンA、B群を豊富に含んでいます。塩分が多いので食べすぎ注意です。ちなみに白子はマダラの精巣です。

油揚げ(豆腐)
・・・豆腐には木綿豆腐、絹ごし豆腐、充填豆腐などがあり、沖縄豆腐という沖縄だけで作られていて固くてくずれにくいものもあります。油揚げは木綿豆腐からつくられている。

豆腐の腐は腐るという意味のほかに、中国語で弾力のあるやわらかい固体を示す言葉だそうです。

高脂血症などの予防にかかせない必須アミノ酸が豊富で良質なたんぱく質とコレステロールを下げるリノール酸を含んでおり、腸の働きを活性して消化吸収を助ける作用をもつ大豆オリゴ糖も含んでいる。