008福井県敦賀湾のビーチはとてものどかであった。
日本三大松原のひとつ、名勝「気比(けひ)の松原」の海水浴場
(2010.7月撮)





日本には昔から「食養生(しょくようじょう)」という言葉がある。健康のために何をどのように食べたらいいのかということで、文字通り食べて体を養うわけですね。

江戸時代の儒学者、貝原益軒(かいばらえきけん)というひとは「養生訓」という書物を83歳の時に書き上げたという。人生を振り返り、わが身の暴飲暴食を反省しながら書いたのだろうか。

いや、暴飲暴食の人生なら江戸時代に83歳までなんか生きれないか。きっと、自分を厳しく律しながら生活しておられたんだろうなあ。休肝日のない人生を送るぼくには真似できないな。

ところで、「医食同源」という言葉もよく使いますよね。これって、中国から来た言葉と思っているひとが多いと思いますが、実は、日本生まれなんです。

1972年、日中国交回復の年に、独学で中医学や漢方、そして、中国料理を学んだという新井裕久(あらいのりひさ)医師が、NHKの料理番組「きょうの料理」の中で初めて使ったということです。

さて、話は変わりますが豆乳ってありますよね。今では健康ブームにのっかってよく飲まれていますね。

この豆乳、日本発祥と思いきや、実はアメリカ生まれなんです。

アメリカでは昔から牛乳にかわるノンコレステロール、高タンパク、高不飽和脂肪のヘルシードリンク「ソイ・ミルク」と呼ばれ流行していたんです。そして、「豆乳」は「ソイ・ミルク」を直訳し、1970年代にできた言葉だったんですねえ。