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8名の有名アーティストたちが8つのテーマで描くJR環状線のラッピングがおもしろい。(2017.1月撮)










2月3日は節分である。
「節(せち)分かれ」ともいい、季節の分かれ目である立春、立夏、立秋、立冬の前日のことを「節分」という。もともとは4回あったものだが、特に、1年の始まり「立春」が尊ばれ、今では2月3日が節分とされている。

さて、みなさんは節分には何をされますか?豆まき?巻きずしの丸かぶり?ヒイラギにイワシの頭?
まあ、いろいろありますが、まず何と言っても豆まきですよね?

もともと、これは中国の習俗だったもので、豆は「魔滅(まめ)」につうじ、無病息災を願う意味がある。
昔、京都の鞍馬に鬼が出た時、大豆を鬼の目に投げつけて鬼を退治したという話が残っている。「魔目」に豆を投げつけ「魔滅」とする。つまり、悪魔を滅亡させるというわけである。

恵方巻きは、江戸時代、大阪の商人たちが厄除けに巻きずしを食べたという記録も残ってはいるが歴史的な起源はあいまいだ。

一般家庭に知られるようになったのは1970年代。大阪の海苔問屋組合が「幸運巻きずし」の販促キャンペーンを行ったり、大阪の海苔店経営者たちが節分のイベントで「巻きずし早食い競争」を開いたりして、徐々にマスコミにも取り上げられていく。

1980年代、ファミリーマートやダイエーが関西で販売を開始。それ以降、各社が販売網をひろげていき、2000年代にはいり全国展開となっていった。

当然、ぼくも子供のころは恵方巻きなんて見たことも聞いたこともなかったが、いまでは家族そろって全員起立し、その年の恵方を向いて黙って丸かぶりをしている。その時、いつも、寿司を持つ手の小指がピンとたち、目が上向きになってしまうのはぼくだけだろうか?

柊鰯とは、ヒイラギのトゲトゲとイワシを焼く時の臭いと煙が魔除けになるという意味。ドラキュラのニンニクみたいなもの。我が家ではイワシを焼くのはめどくさいので、イワシフライを買ってきてすませている。

ところで、昔、「鬼のパンツは・・・・」っていう歌を聴いたことないですか?
若い人やご存知ない人のために全部紹介します。

♪鬼のパンツはいいパンツ つよいぞ~ つよいぞ~
 トラの毛皮でできている つよいぞ~ つよいぞ~
 5年はいてもやぶれない つよいぞ~ つよいぞ~
 10年はいてもやぶれない つよいぞ~ つよいぞ~
 はこう はこう 鬼のパンツ はこう はこう 鬼のパンツ
 あなたも あなたも あなたも あなたも~
 みんなではこう 鬼のパンツ♪

原曲はイタリアの歌曲「フニクリ・フニクラ」。19世紀にベスビオ火山にできた登山鉄道のPRソング。この歌をもとにして、NHK初代「うたのおにいさん」田中星児さんが替え歌として作詞したものとされている。

さて、ここで、問題です。なぜ、鬼のパンツはトラの毛皮のシマシマパンツなのか?
陰陽道(おんみょうどう)では鬼の出入りする方角を鬼門(きもん)という。陰陽道とは今でいう自然哲学。

鬼門は北東の方角とされており、十二支でいうと「丑(うし)」「寅(とら)」の方角。昔から、鬼というのは牛の角(つの)をはやし、虎のパンツをはいていたといいつたえられていたようだ。
       
ちなみに、世界最古のコマーシャルソングといわれる「フニクリ・フニクラ」のサビの部分はこんなのです。
♪いこう いこう 火の山へ 
 いこう いこう 山の上♪
今回のひとくちばなしは、それがどうした!?という内容でスミマセンでした。


下は本文の内容とは関係ない写真だが、2015年に東京へひとり旅へ行った際、巣鴨商店街で見つけた「赤パンツ専門店」。
店内は赤色パンツだらけであった。
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